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『ポトスライムの舟』(津村記久子)【講談社】 [読書日記]

第140回芥川賞受賞作品です。
職場の友人から借りました。
『ポトスライムの舟』と『十二月の窓辺』の2篇を収録。

ページに余白が多くて字も大きめなので、アッサリ読めてしまいます。


『ポトスライムの舟』
主人公のナガセは契約社員として化粧品工場のラインで働いている29歳。
老朽化した家で母と二人暮らしですが、大学の同級生ヨシカが経営するカフェを手伝ったり
週末はパソコン教室で教えたりするバイトもしている。

ある日、工場の休憩室で見た世界一周旅行の代金163万円が
工場での自分の年収と同じである事に気づいたナガセは、
旅行代金を1年で貯めようとケチケチ生活を始めます。

大学の同級生だったヨシカ、そよ乃、りつ子、工場の岡田さんなど
ナガセを取り巻く人達は自分達の周りにも居そうな人達です。
ヨシカはカフェをオーブンする少し前にナガセの家に居候していたり
りつ子が娘を連れて家を出てきてナガセ宅に居候した後に自立。
岡田さんが離婚を考えながらも最後は頑張ってみようとしたり
ナガセも体調を崩したりしながらも最後は目標の163万円を貯めます。

私も父と二人暮らしの派遣社員。
世界一周旅行代金を貯めようとは思いませんが
多少は貯蓄もしないとなぁと思いましたね。

ナガセがポトスを育てていて、食べる夢や
カヌーに乗って配る夢などを見ます。
でも…ホトスライムじゃなくても良くないですか?

『十二月の窓辺』
会社員のツガワが主人公。
ランチを一緒にするのは同じビル内の製薬会社に勤務するナガト。
ツガワの職場の係長は女性で、読む限りは凄い気分屋。
まわりの女性社員は係長に気を遣いながら仕事をしている感じ。

ツガワの職場から見える会社の印刷室に居た女性が実は綺麗な男性だったり
会社周りで発生していた通り魔がどうやらナガトだったり。
どこにもありそうと思わせる部分がある反面
上司を殺したいと思う事はあったとしても通り魔になるか普通?
と思ったりしたんですが…。

芥川賞作品っぽくないので、気軽に手に取ってみては?
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コメント 4

瀬木あおい

>らみあすさん

niceありがとう
by 瀬木あおい (2009-03-03 21:02) 

瀬木あおい

>ぎぃさん

niceありがとう
by 瀬木あおい (2009-03-03 21:02) 

のりたま

本やさんで何気なく手に取った本でしたが良かったです。

by のりたま (2013-01-18 12:23) 

瀬木あおい

>のりたまさん

niceとコメントありがとうございます

頑張ろう自分、と思える作品ですが
賞を取らなかったら出会わなかった作品な気はします。
by 瀬木あおい (2013-01-19 13:15) 

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